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英語のシリーズ

Curious George

ひとまねこざる

全7巻(完結) 1941〜1966年刊のレイ夫妻による原作のみ。アニメ番組をもとにした本など、のちに別の作り手が手がけた関連本は数に入れていません

作:H. A. Rey・Margret Rey

文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/17

Curious George は、知りたがりで何でもまねしたくなる小さなさるのジョージと、黄色い帽子のおじさんの物語です。ドイツ生まれの夫婦、H・A・レイ(ハンス)とマーグレット・レイが生み出し、1941年の Curious George から1966年の Curious George Goes to the Hospital まで、ふたりが作った原作の絵本は7冊あります。第二次世界大戦のさなか、ふたりがこの原稿をたずさえてパリを自転車で離れたというエピソードもよく知られています。はじめの本では作者名はハンスだけでしたが、物語はふたりの共同作業でした。

ジョージは好奇心から次々といたずらをしてしまい、大さわぎを起こしますが、最後にはその好奇心や身の軽さが役に立って、みんなに受け入れられます。「やってみたい」気持ちを頭ごなしに否定しない物語の運びが、長く読みつがれている理由のひとつでしょう。今ではアニメ番組をもとにした本など、別の作り手による関連本がたくさん出ていますが、このページではレイ夫妻による原作の7冊を扱います。

英語は過去形の地の文が続き、1ページあたりの文もやや長めです。絵が話をよく助けてくれるので筋はわかりやすいものの、ひとり読みよりは、英語の読み聞かせに少し慣れた未就学〜小学校低学年の子に大人が読んであげる形が向いています。日本語版は岩波書店から「ひとまねこざる」のシリーズとして出ていて、当サイトで紹介している1冊目は『ひとまねこざるときいろいぼうし』、2冊目の Curious George Takes a Job は『ひとまねこざる』という題です。書名が英語と日本語で対応していないので、図書館でさがすときは注意してください。

1941年の作品なので、1冊目ではアフリカのジャングルでジョージがつかまえられ、袋に入れられて船で連れてこられます。野生動物を連れ帰ることを当然のように描く、当時の価値観がそのまま出ている場面です。また、ジョージが病院に運ばれたり、けがをしたりする場面もあります。読みながら「今だったらどうする?」と話しあうきっかけにすると、古い絵本を今の子どもと楽しむよい機会になります。

読む順番のコツ

7冊はそれぞれ独立したお話なので、どこから読んでもかまいません。黄色い帽子のおじさんとジョージの出会いが描かれる1冊目の Curious George から始めると、2冊目以降の関係がわかりやすくなります。自転車やたこあげ、病院など、子どもの興味や体験に近い題材の巻を選んで手渡すのもよい方法です。

こんな子に

英語の読み聞かせなら未就学〜小学校低学年に。いたずら好きで、何でも自分でやってみたい好奇心いっぱいの子に。

読む順番

刊行順。H・A・レイとマーグレット・レイによる原作の7冊です。のちに別の作り手が手がけた関連本は含めていません。

  1. 1
    『Curious George』の表紙
    Curious George

    1941年。ジョージと黄色い帽子のおじさんの出会い。邦題『ひとまねこざるときいろいぼうし』

    未就学〜小2すこし長めEnglish
    あらすじを読む →
  2. 2

    Curious George Takes a Job

    1947年。邦題『ひとまねこざる』

  3. 3

    Curious George Rides a Bike

    1952年。邦題『じてんしゃにのるひとまねこざる』

  4. 4

    Curious George Gets a Medal

    1957年。邦題『ろけっとこざる』

  5. 5

    Curious George Flies a Kite

    1958年。邦題『たこをあげるひとまねこざる』

  6. 6

    Curious George Learns the Alphabet

    1963年。アルファベットを覚える絵本としても使える一冊。邦題『ひとまねこざるのABC』

  7. 7

    Curious George Goes to the Hospital

    1966年。邦題『ひとまねこざるびょういんへいく』

当サイトで紹介している巻は、タイトルからあらすじ・対象の目安のページに移れます。ほかの巻も紹介してほしいときは本のリクエストへ。

読み終えたら、次の1冊

  • Mercy Watson(シリーズ)

    ジョージのいたずらと大さわぎが好きな子に。ブタのマーシーが好物を追いかけるうちにご近所を巻きこみ、最後はなぜか手柄になってしまいます。1冊2,000語ほどで、短い章に分かれているので、読み聞かせからひとり読みへ移る時期にちょうどよいシリーズです。

  • Frog and Toad(シリーズ)

    英語の読み聞かせに慣れた子が、自分で読む英語へ進むなら。1冊に短いお話が5つ入っていて、1話は数ページ。ジョージの本より1ページの文が短いので、ひとり読みの最初の本に向いています。日本語版『ふたりはともだち』もあり、教科書で知っている話から入れます。

  • Henry and Mudge(シリーズ)

    動物と人のあたたかい関係が好きな子に。男の子ヘンリーと大きな犬マッジの毎日を描くシリーズで、1冊500〜1,000語ほどと短く、文もやさしめです。ジョージのような大事件はありませんが、子どもがひとりで読み切れる長さで、英語の本を読めた自信につながります。

よくある質問

Q. 英語のレベルは?ひとりで読めますか?
1冊は1,800語前後で、過去形の地の文が続き、1ページの文も長めです。英語圏の小学2〜3年生が読むくらいの難しさなので、英語を習いはじめた子のひとり読みには少し大変です。まずは大人が絵を指さしながら読み聞かせ、英語を2〜3年学んで Frog and Toad などが読めるようになったら、ひとり読みに挑戦するとよいでしょう。
Q. 日本語版の題名はどう対応していますか?
日本語版は岩波書店から出ていて、おもに光吉夏弥の訳です。Curious George が『ひとまねこざるときいろいぼうし』、Curious George Takes a Job が『ひとまねこざる』、Rides a Bike が『じてんしゃにのるひとまねこざる』、Gets a Medal が『ろけっとこざる』です。1冊目と2冊目の題名がずれているので、図書館で借りるときは気をつけてください。
Q. アニメの「おさるのジョージ」とはどうちがいますか?
アニメは原作のジョージと黄色い帽子のおじさんをもとに、新しく作られたお話です。原作は1940〜60年代の作品で、ジョージがアフリカでつかまって連れてこられる場面や、大きないたずらで大さわぎになる展開など、アニメよりも大胆な場面があります。アニメで知っている子には、ジョージがどうやっておじさんと出会ったのかがわかる1冊目から読むのがおすすめです。
Q. こわい場面や、気になる描写はありますか?
1冊目でジョージが袋に入れられて連れ去られる場面、消防署に電話して牢屋に入れられる場面、けがや病院の場面などがあります。どれも最後は助かって安心できる結末ですが、時代の価値観がそのまま描かれているところもあります。読み終えたら「ジョージはどんな気持ちだったかな」「今ならどうする?」と話しあうきっかけにしてください。

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