親子で大笑いできる本|日本語と英語のおもしろい9冊
選・文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/09/28
本を好きになるきっかけとして、「笑った」という体験ほど強いものはありません。読むのが苦手な子でも、一度おなかを抱えて笑った本は自分から手に取るようになります。この特集では、親子で一緒に読んで声を出して笑える本を、日本語と英語の両方から選びました。
ひとくちに「笑える」といっても、笑いの種類はさまざまです。次々に起こるドタバタ、だじゃれや韻のことば遊び、わがままな主人公に「それはだめでしょ」とつっこむ笑い、少し意地悪なブラックユーモア。子どもの年齢や好みによって、刺さる笑いはちがいます。コメントでは、それぞれの本がどんな笑いなのかをはっきり書くようにしました。
おならやおしりのギャグなど、好みが分かれる本も入れています。家庭の方針に合うかどうか、コメントの注意書きも参考にしてください。英語の本は、英語が読めなくても絵とリズムで笑える本を中心にしています。
未就学〜小2ごろに。雨の日、たいくつしている子どもたちの家に現れたねこが、ボールに乗って体じゅうにいろいろなものをのせていく場面は、ページをめくるたびに積みあがるものが増えていき、どこで崩れるかと親子ではらはら。口うるさい金魚とねこの言い合いは、声色を変えて読むとコントのようになります。cat、hat、sat と韻をふむ英語は声に出すとリズムが楽しく、英語がわからなくても笑えます。
あらすじ・対象の目安を見る2〜5歳ごろに。何をふんでくつの色が変わっても、ピートは歌いつづけます。色が変わるたびに本のほうから「ピートは泣いたかな?」とたずねてくるので、子どもが大きな声で「泣いてない!」と答えるのがこの本いちばんの盛りあがりどころです。作者が歌う音源が公開されているので、メロディをつけて読むとすぐに覚えます。日本語版『ねこのピート だいすきなしろいくつ』もあります。
あらすじ・対象の目安を見る3〜6歳ごろに。船から落ちる、電話で思わぬ相手を呼んでしまう、と、ひとつの失敗が次の失敗につながっていく展開がテンポよく、「あーあ」と言いながら笑える絵本です。ジョージは言葉を話しませんが、「やってみたい!」と目を輝かせる表情を見れば次のさわぎが予想できます。英文はやや長めなので、場面の区切りで間をとって絵を見る時間をたっぷりとってください。
あらすじ・対象の目安を見る小1〜3年生に。ゾロリとイシシ・ノシシが初めて出会うシリーズ最初の巻です。だじゃれやおならのギャグ、インチキな道具を使った大がかりな作戦に「そんなのうまくいくわけない」とつっこみながら読むのが楽しいシリーズ。絵のすみにかくれた小さなギャグは文章を追うだけでは見落としがちなので、二度目は絵だけを眺めて「かくれネタ」探しをすると、もう一度笑えます。
あらすじ・対象の目安を見る小1〜4年生に。たまごやきが大好きで、わがまま放題の王さまは、ときに読んでいる子どもより子どもっぽくふるまいます。大人である王さまに、子どもが「それはだめだよ」とつっこめる、立場のひっくり返った笑いがこの本の持ち味です。4話はそれぞれ独立しているので、1日1話ずつ読み聞かせるのにぴったり。和田誠のとぼけた挿絵も笑いを後押しします。
あらすじ・対象の目安を見る小1〜4年生に。ジョージとハロルドが描いたという設定のまんがで、わざと手描き風の絵と、ずる賢いのにどこか抜けた悪役ねこペティとのドタバタが笑いを誘います。ページをぱらぱら動かして絵を動かす「フリップ・オー・ラマ」は、親子で交代して遊べる仕掛け。おしりやおならのギャグ、わざとのつづりまちがいがあるので、正しい英語と区別できるよう声をかけてあげてください。
あらすじ・対象の目安を見る小2〜4年生に。校長先生が指を鳴らす音ひとつでパンツ姿のヒーローに変わってしまう、という単純でばかばかしい設定が笑いの核です。物語の途中に主人公たちが描いたまんがが丸ごと入っていて、「作者の友だち」になった気分で読めます。先生をからかう場面やトイレ系のギャグがあり好みが分かれるので、苦手な家庭では先に大人が目を通しておくと安心です。
あらすじ・対象の目安を見る小2〜5年生に。工場に招待された4人の子どもたちは、それぞれ一つの悪いくせを大げさにしたような性格で、とぼけたワンカさんの受け答えと合わせて、ダールらしいブラックユーモアが光ります。「悪い子がひどい目にあう」話でげらげら笑える年ごろにぴったり。英語は比較的やさしめですが、ウンパルンパの歌は難しいので飛ばしてもかまいません。日本語版は評論社から出ています。
あらすじ・対象の目安を見る小5〜中学生に。廃工場に立てこもった少年たちが、大人を撃退するしかけやいたずらを次々にくり出す痛快なエンターテインメントです。力ではなく知恵とユーモアで対抗するので、作戦会議の場面そのものが笑いどころ。1980年代から読みつがれていて親世代にも読んだ人が多いので、親子で「どの作戦がいちばんよかったか」を言い合うと盛りあがります。誘拐事件など重めの要素もあります。
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笑える本は、声に出して読むといっそうおもしろくなります。登場人物ごとに声色を変える、韻のところはリズムをつけて読む、せりふを親子で分担する――各本のページの「おうちの方へ」には、そうした読み方のコツも載せています。
笑った場面は、子どもがいちばん話したがる場面でもあります。読み終えたら「どこがいちばんおもしろかった?」と聞いてみてください。各本のページの「読んだあとに話したいこと」の問いも、会話のきっかけに使えます。








