英語のシリーズ
Henry and Mudge
全28巻(完結) 1987〜2007年刊。いとこのアニーが主役の姉妹編 Annie and Snowball(全13冊)は数に入れていません
文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/17
Henry and Mudge は、ニューベリー賞作家シンシア・ライラントが書き、スーシー・スティーブンソンが絵を描いた幼年向けの物語のシリーズです。1987年の第1巻から2007年まで、全28巻が出ています。きょうだいがいなくて、近所に子どももいないヘンリーは、犬を飼いたいと両親にたのみます。やってきた子犬のマッジは、どんどん大きくなり、ヘンリーよりもずっと大きなマスティフ犬に育ちます。
物語に大きな事件は起こりません。水たまりで遊ぶ、雪の日をすごす、キャンプに出かける、いとこのアニーがやってくる。そんな季節の行事や家族とのできごとを、ヘンリーとマッジのあたたかな友情とともに描いています。のんびりしていて、ちょっとまぬけで、ヘンリーが大好きなマッジのしぐさに、読む子は思わずにっこりします。
1冊は40ページほどで、短い章が3つ前後に分かれています。文はとても短く、基本的な単語が中心で、どのページにも絵が入っています。アメリカでは小学1〜2年生が自分で読む本として長く親しまれていて、目安は英検5級〜4級程度です。英語の絵本の読み聞かせから、自分で読む段階へ移るころにちょうどよいシリーズです。
いとこのアニーとウサギのスノーボールが主役の Annie and Snowball という姉妹編もあります。同じ作者の Mr. Putter and Tabby や Poppleton も同じくらいのやさしさなので、気に入ったらあわせて読めます。
読む順番のコツ
1冊ごとに話が完結しているので、どの巻から読んでもかまいません。季節の話が多いので、そのときの季節に合った巻を選ぶのも楽しい読み方です。ヘンリーとマッジの出会いが書かれているのは第1巻 Henry and Mudge: The First Book なので、迷ったらここから始めてください。巻数が多いので、気に入った巻を何度も読み返しながら少しずつ広げていくのがおすすめです。
こんな子に
英語のひとり読みを始めたばかりの子に。年長〜小学校低学年への読み聞かせ、小学校低学年〜中学年のひとり読みに向いています。犬が好きな子、ペットと暮らしている子に。
読む順番
刊行順。全28巻(1987〜2007年)のうち、最初の12巻を載せています。13巻目以降には、いとこのアニーが登場する巻や、クリスマスの巻などがあります。
- 1

- 2
Henry and Mudge in Puddle Trouble
1987年
- 3
Henry and Mudge in the Green Time
1987年
- 4
Henry and Mudge Under the Yellow Moon
1987年
- 5
Henry and Mudge in the Sparkle Days
1988年
- 6
Henry and Mudge and the Forever Sea
1989年
- 7
Henry and Mudge Get the Cold Shivers
1989年
- 8
Henry and Mudge and the Happy Cat
1990年
- 9
Henry and Mudge and the Bedtime Thumps
1991年
- 10
Henry and Mudge Take the Big Test
1991年
- 11
Henry and Mudge and the Long Weekend
1992年
- 12
Henry and Mudge and the Wild Wind
1993年
当サイトで紹介している巻は、タイトルからあらすじ・対象の目安のページに移れます。ほかの巻も紹介してほしいときは本のリクエストへ。
読み終えたら、次の1冊
- Frog and Toad(シリーズ)
ヘンリーとマッジのような、ほのぼのした友情の話が好きな子に。かえるくんとがまくんの毎日を短いお話でつづり、1冊2,000語前後と少し長くなります。日本語版『ふたりはともだち』もあるので、英語で読みきれない話は日本語で確かめられます。
- Mercy Watson(シリーズ)
動物と家族のあたたかい話から、笑える騒動の話へ。ブタのマーシーがご近所を巻きこむシリーズで、1冊2,000語ほど。Henry and Mudge より文が少し長く、言い回しも豊かになりますが、フルカラーの絵がたくさんあるので読みやすさは変わりません。
- Magic Tree House(シリーズ)
短い本をたくさん読んで自信がついたら、続きが気になる冒険ものへ。きょうだいがツリーハウスで恐竜の時代や中世の城へ出かけます。1冊4,000〜6,000語ほどと長くなりますが、章が短く単語もやさしいので、英語のチャプターブックの定番として進みやすいシリーズです。
よくある質問
- Q. 英語を何年くらい学んだ子なら読めますか?
- 1冊の語数は500〜1,300語ほどで、ほとんどの文は1行におさまる短さです。単語も dog、big、snow など身近なものが中心なので、英語を1年ほど学び、Elephant & Piggie のような会話だけの本を読めた小学生が、はじめて地の文のある本に進むのにちょうどよい難しさです。短い章ごとに区切って音読すると、1冊を数日で読み切れます。
- Q. 全部で何巻?途中の巻から読んでも大丈夫?
- 本編は1987年から2007年までに出た全28巻で、2007年の Henry and Mudge and the Big Sleepover が最後の巻です。どの巻も1冊で話が終わるので、途中から読んでも困りません。ヘンリーとマッジの出会いは第1巻に書かれていますが、季節に合う巻や、キャンプ・雪遊びなど子どもの好きな題材の巻から選ぶのもおすすめです。
- Q. 日本語版(邦訳)はありますか?
- 2026年10月時点で、このシリーズの日本語版は出ていないようです。そのぶん、日本語で筋を知らずに英語だけで読む練習になります。絵が文の内容をよく表しているので、わからない単語があっても絵を見て意味を想像できます。はじめは大人が1章読んで聞かせ、次の章を子どもが読む、と交代で進めると安心です。
- Q. 悲しい場面やこわい場面はありますか?
- 大きな事件や悲しい別れはなく、全体におだやかなシリーズです。マッジが迷子になったり、雷の夜にこわがったり、病気になったりする巻はありますが、どれも家族の手で安心できる結末になります。犬を飼っている子や、ペットとのお別れが心配な家庭でも手渡しやすい本です。