日本語のシリーズ
ふしぎ駄菓子屋 銭天堂
全20巻(完結) 本編は2013〜2023年の全20巻。続編の「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂 吉凶通り」が2026年9月の6巻まで刊行中で、ほかに番外編もあります(どちらも本編の数には入れていません)
作:廣嶋玲子
文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/17
「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」は、廣嶋玲子が書き、jyajyaが絵をつけた偕成社の児童書シリーズです。2013年に1巻が出てから、2023年の20巻で本編がひと区切りを迎え、その後は続編の「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂 吉凶通り」が刊行されています。テレビアニメや実写映画にもなり、学校の図書室でも手に取られることの多い人気シリーズです。
舞台は、悩みや願いごとをかかえた人だけがふと迷いこむ、路地のおくの駄菓子屋。店主は、真っ白な髪に古銭もようの着物をまとった大柄な女主人、紅子です。店にならぶのは、聞いたこともない名前のお菓子ばかりで、どれも食べた人の願いをかなえるふしぎな力を持っています。代金は、その人が持っている「その日のお宝」の硬貨で、たとえば何年かの十円玉といった形で指定されます。
このシリーズのしかけの中心は、お菓子に必ずついている「注意書き」です。説明をよく読み、決まりを守って使えば願いはかない、しあわせになれる。けれど、欲ばったり、説明を読みとばしたり、ずるい使い方をしたりすると、お菓子の力は思わぬ形でその人にはね返ってきます。1話ごとに主人公となる客が入れかわり、小学生から大人までさまざまな人が登場するので、「自分ならちゃんと守れるかな」と考えながら読めるのがこのシリーズの魅力です。
1冊に6話前後の短編が入っていて、1話は20〜25ページほど。読書が苦手な子でも1話ずつ読み切れる長さで、話の終わりにはすっきりする結末も、ぞくっとする結末もあります。巻が進むと、銭天堂のじゃまをしようとする者があらわれ、紅子をめぐる物語も少しずつ動いていきます。
読む順番のコツ
1話ごとに完結しているので、どの巻から読んでも楽しめます。ただ、巻をまたいで紅子と敵役との対立が少しずつ進んでいくので、シリーズを通して追いかけたい子は1巻から刊行順に読むのがおすすめです。こわい結末の話もあるので、こわがりな子には最初の数話を大人が一緒に読み、様子を見ながら手わたすと安心です。
こんな子に
ひとり読みは小学3〜6年生が目安。少しこわい話やふしぎな話が好きな子、長い物語はまだ苦手でも1話ずつなら読める子、アニメで銭天堂を知った子に。
読む順番
刊行順。本編全20巻のうち最初の10巻。本編のあとに続編「銭天堂 吉凶通り」が出ています
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- 2
ふしぎ駄菓子屋 銭天堂2
- 3
ふしぎ駄菓子屋 銭天堂3
- 4
ふしぎ駄菓子屋 銭天堂4
- 5
ふしぎ駄菓子屋 銭天堂5
- 6
ふしぎ駄菓子屋 銭天堂6
- 7
ふしぎ駄菓子屋 銭天堂7
- 8
ふしぎ駄菓子屋 銭天堂8
- 9
ふしぎ駄菓子屋 銭天堂9
- 10
ふしぎ駄菓子屋 銭天堂10
当サイトで紹介している巻は、タイトルからあらすじ・対象の目安のページに移れます。ほかの巻も紹介してほしいときは本のリクエストへ。
読み終えたら、次の1冊
十年屋
同じ廣嶋玲子の、ふしぎなお店の話をもっと読みたい子に。大切な品物を十年あずかってくれる魔法使いの店に、事情をかかえた客がおとずれる連作です。1話完結の形は同じですが、こわさよりしみじみした味わいが強く、出版社のおすすめは高学年からです。
チョコレート工場の秘密注意書きを守らない客がしっぺ返しを受ける話が好きな子に。わがままな子どもたちが、ふしぎなお菓子工場で次々にとんでもない目にあうブラックユーモアの名作です。270ページほどの一つながりの物語なので、短編から長編へ進む一冊として小学3・4年生から。
霧のむこうのふしぎな町路地のおくにふと現れる銭天堂のような、ふしぎな場所にひかれる子に。霧の谷の先の町で、6年生のリナが変わり者の店主たちの店を手伝うひと夏の物語です。店を1軒ずつめぐる構成で区切りながら読め、こわい場面はほとんどないので、こわがりな子にも。
かがみの孤城銭天堂を読みつくした高学年に。鏡のむこうの城に集められた7人の中学生が、願いがかなう鍵をさがす長編ミステリーです。550ページをこえ、いじめや不登校も描かれるので、小学6年生〜中学生になってからの大きな一歩として。
よくある質問
- Q. 何年生から読めますか?
- 1冊は150〜160ページほどで、1話は20〜25ページ。ひとり読みは小学3年生ごろからが目安です。1話ずつ区切れるので、本を読みなれていない子でも「今日は1話だけ」と進められます。主人公には小学生だけでなく大人の客も出てくるので、高学年や中学生、親が読んでもおもしろいシリーズです。
- Q. どの巻から読む?「吉凶通り」との順番は?
- 1話完結なので、本編のどの巻からでも楽しめます。ただ巻が進むと、銭天堂のじゃまをする者があらわれ、紅子との対立が巻をまたいで続いていきます。「吉凶通り」は本編20巻のあとに始まった続編なので、紅子をめぐる話の流れも追いたい子は、本編を1巻から読んでから進むのがおすすめです。
- Q. 全部で何巻ありますか?
- 本編は2013年の1巻から2023年の20巻までの全20巻です。2024年からは続編の「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂 吉凶通り」が出ていて、2026年9月の6巻まで刊行が続いています。このほかに番外編も出ています。1冊に6話前後入っているので、本編だけでもたっぷり読めます。
- Q. こわい話はありますか?
- 注意書きを守らなかったり、欲ばったりした客は、お菓子の力のしっぺ返しを受けます。体がほかの生きものに変わりかけたり、動きだしたお菓子におそわれたりと、ぞくっとする結末の話もあります。血が出るような残酷な場面はほとんどありませんが、こわがりな子には最初の数話を一緒に読み、反応を見てから渡すと安心です。
- Q. アニメや映画と原作はちがいますか?
- NHK Eテレのアニメは、原作の短編をもとにした話が中心です。2024年の実写映画は、新米の先生など映画オリジナルの人物を中心にした物語で、原作の話をそのまま映像にしたものではありません。本では、客の心の動きやお菓子の注意書きまでじっくり読めるので、アニメや映画で知った子が原作に進むと新しい発見があります。