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ズッコケ三人組 シリーズ

全50巻(完結) 完結後に書かれた大人向けの『ズッコケ中年三人組』シリーズや、『ズッコケ三人組の大研究』などの番外編は数に入れていません

作:那須正幹

文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/17

「ズッコケ三人組」は、那須正幹がポプラ社から1978年の『それいけズッコケ三人組』に始まり、2004年の『ズッコケ三人組の卒業式』まで、26年かけて全50巻を書きついだ児童文学のシリーズです。絵は第1作から第25作までを前川かずお、それ以降を高橋信也が担当しています。テレビドラマやアニメにもなり、親子二代で読んだという家庭も少なくありません。

舞台は、稲穂県ミドリ市花山町。広島市をモデルにした架空の町です。主人公は花山第二小学校六年一組の3人で、チビで足が速く、思いついたらすぐ突っ走るハチベエこと八谷良平、めがねをかけた物知りでちょっと気の弱いハカセこと山中正太郎、体が大きくてのんびりや、食べることが大好きなモーちゃんこと奥田三吉。性格のまったくちがう3人がそろうと、なぜかいつも事件が起こり、そして最後はたいてい、ずっこけます。

題材の幅の広さもこのシリーズの持ち味です。どろぼう退治や探偵ごっこ、島での冒険、タイムスリップ、宇宙人との遭遇といった空想いっぱいの話もあれば、児童会長選挙、文化祭、修学旅行、運動会といった学校の行事を描いた巻もあります。大人の目が届かないところで子どもたちだけが知恵をしぼって動く話が多く、冒険の自由さにあこがれる年ごろの子をひきつけてきました。

3人は50巻のあいだずっと小学6年生のままで、巻ごとに季節や事件が変わっていきます。本編の完結後には、40歳になった3人を描く『ズッコケ中年三人組』のシリーズも書かれましたが、こちらは大人向けの一般書として出版されています。

読む順番のコツ

1巻ごとに話が完結しているので、どの巻からでも読めます。表紙や題名で気になった巻から手に取ってかまいません。ただし『ズッコケ三人組対怪盗X』『ズッコケ怪盗Xの再挑戦』『ズッコケ怪盗X最後の戦い』の3冊は、同じ怪盗Xとの対決が続くので、この順番で読むのがおすすめです。また最終巻の『ズッコケ三人組の卒業式』は、それまでの巻を読んできた子ほど楽しめるので、最後にとっておくとよいでしょう。3人の人物紹介がいちばんていねいなのは第1作の『それいけズッコケ三人組』です。

こんな子に

ひとり読みは小学3〜6年生が目安。いたずらや冒険の話にげらげら笑いたい子、長い本はまだ少し苦手でも1冊ずつ区切って読める子、友だちどうしのやりとりを楽しめる子に。

読む順番

刊行順。本編全50巻のうち最初の15巻。第26作『ズッコケ三人組対怪盗X』(1992年)から怪盗Xとの3部作が始まり、第50作『ズッコケ三人組の卒業式』(2004年)で完結します

  1. 1
    『それいけズッコケ三人組』の表紙
    それいけズッコケ三人組

    1978年。3人が登場する第1作の短編集

    小3〜小6長編
    あらすじを読む →
  2. 2

    ぼくらはズッコケ探偵団

    1979年

  3. 3

    ズッコケ㊙大作戦

    1980年

  4. 4

    あやうしズッコケ探検隊

    1980年

  5. 5

    ズッコケ心霊学入門

    1981年

  6. 6

    ズッコケ時間漂流記

    1982年

  7. 7

    とびだせズッコケ事件記者

    1983年

  8. 8

    こちらズッコケ探偵事務所

    1983年

  9. 9

    ズッコケ財宝調査隊

    1984年

  10. 10

    ズッコケ山賊修業中

    1984年

  11. 11

    花のズッコケ児童会長

    1985年

  12. 12

    ズッコケ宇宙大旅行

    1985年

  13. 13

    うわさのズッコケ株式会社

    1986年

  14. 14

    ズッコケ恐怖体験

    1986年

  15. 15

    ズッコケ結婚相談所

    1987年

当サイトで紹介している巻は、タイトルからあらすじ・対象の目安のページに移れます。ほかの巻も紹介してほしいときは本のリクエストへ。

読み終えたら、次の1冊

  • ぼくらの七日間戦争(シリーズ)

    子どもたちだけで知恵をしぼり、大人の鼻をあかす話が好きな子に。中学1年生の仲間が廃工場に立てこもり、いたずらとしかけで大人たちと渡り合います。1冊380ページほどとズッコケの倍近い長さなので、高学年になってからの次の一歩に。

  • 『夏の庭 The Friends』の表紙
    夏の庭 The Friends

    3人組のかけあいが好きだった子に。同じ小学6年生の男の子3人が、町はずれのおじいさんを「見張る」ひと夏の物語です。軽口の多い会話はそのままに、人の死という重いテーマに向き合うので、ズッコケより一段深い読書になります。高学年から。

  • 『二分間の冒険』の表紙
    二分間の冒険

    『ズッコケ時間漂流記』や『ズッコケ宇宙大旅行』のような空想の冒険が好きな子に。6年生の悟が黒ネコに連れられたふしぎな世界で、仲間と竜に立ち向かいます。260ページの1冊で一つの冒険が続くので、1話完結から長編へ進む練習にちょうどよい本です。

よくある質問

Q. 何年生から読めますか?
1冊は200ページ前後で、漢字にはふりがながついています。ひとり読みは小学3・4年生ごろからが目安です。主人公たちと同じ6年生になっても十分に楽しめ、高学年になってから夢中になる子もたくさんいます。低学年なら、第1作のような短編の入った巻を読み聞かせで始めると入りやすいです。
Q. どの巻から読めばいいですか?
1巻ごとに話が完結しているので、題名が気になった巻からで大丈夫です。迷ったら、3人の性格がよくわかる第1作『それいけズッコケ三人組』から。怪盗Xが出てくる第26作・第38作・第44作は対決が続くので、この順で読んでください。最終巻の『ズッコケ三人組の卒業式』は、いろいろな巻を読んだあとにとっておくのがおすすめです。
Q. 全部で何巻ありますか?
本編は1978年の『それいけズッコケ三人組』から2004年の『ズッコケ三人組の卒業式』までの全50巻で、完結しています。そのあとに出た『ズッコケ中年三人組』のシリーズは、40代になった3人を描く大人向けの一般書なので、子ども向けの続きとして渡すものではありません。
Q. 古い本ですが、いまの子どもにも楽しめますか?
昭和の終わりから平成の初めの町が舞台なので、いまの子には見なれない道具や遊びも出てきます。それでも、宿題をさぼりたい、目立ちたい、友だちを見返したいといった3人の気持ちは今の小学生とまったく同じで、笑いどころも変わりません。わからない道具が出てきたら、親子で「昔はね」と話すきっかけにもなります。
Q. こわい場面はありますか?
幽霊や怪談を題材にした『ズッコケ心霊学入門』『ズッコケ恐怖体験』『ズッコケ三人組と学校の怪談』などは、ぞくっとする場面があります。第1作にも、3人が死体を見つけてしまう話や、防空壕で戦争の影にふれる話が入っています。ただ全体としては笑いが中心なので、こわがりな子はこうした巻を後回しにすれば安心です。

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