ブックリンカー

日本語のシリーズ

がまくんとかえるくん

Frog and Toad

全4巻(完結)

作:アーノルド・ローベル

文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/17

「がまくんとかえるくん」は、アメリカの絵本作家アーノルド・ローベルが文と絵を手がけたシリーズで、日本では詩人の三木卓の訳により、文化出版局から『ふたりはともだち』『ふたりはいっしょ』『ふたりはいつも』『ふたりはきょうも』の4冊が出ています。1冊に5つほどの短いおはなしが入っていて、どれも10ページ前後で読み切れる長さです。

主人公は、明るくてしっかりもののかえるくんと、ちょっとのんびりやで、すぐにすねたり心配したりするがまくん。性格はまるでちがうのに、二人はいつも一緒です。がまくんがボタンをなくしたり、クッキーを食べるのをやめられなくなったり、ひとりきりになりたいかえるくんを心配したり。お話の中で起きるのは、ほんの小さな出来事ばかりですが、相手を思う気持ちのすれちがいや、ささやかな親切が、ていねいに描かれています。

このシリーズのよさは、くすっと笑える場面のあとに、じんわりと心があたたかくなるところです。がまくんのわがままや弱さを、かえるくんはけっして笑いものにせず、そのまま受けとめます。友だちとはどういうものかを、説明ではなく二人のやりとりで感じさせてくれるので、大人が読み返しても発見があります。緑と茶色を基調にした落ちついた色の絵も、お話の静かな空気によく合っています。

1冊目に入っている「おてがみ」は、小学2年生の国語の教科書に長くのっているおはなしなので、学校で先に出会う子も多いでしょう。もとの英語版は、はじめて本を読む子のための初級読本として書かれたもので、当サイトでも原書の1冊目『Frog and Toad Are Friends』を紹介しています。日本語で内容を知ってから英語で読むと、短い英文でも意外なほど読めるはずです。

読む順番のコツ

4冊とも、1話ずつ完結する短いおはなしの集まりなので、どの巻から読んでもかまいません。二人の関係がいちばん自然に伝わるのは1冊目の『ふたりはともだち』なので、はじめてならここから。季節の話がところどころに入っているので、読む時期に合わせて話を選ぶのも楽しみ方のひとつです。1話が短いので、読み聞かせなら一晩1〜2話、ひとり読みなら「今日は1話だけ」と区切って進められます。

こんな子に

読み聞かせなら年長さんから、ひとり読みは小学1・2年生が目安。友だちとの関係に悩みはじめた子や、短いお話を一つずつ読み切る達成感を味わいたい子に。

読む順番

刊行順。日本語版は全4冊

  1. 1
    『ふたりはともだち』の表紙
    ふたりはともだち

    「おてがみ」が入った1冊目

    未就学〜小2すこし長め
    あらすじを読む →
  2. 2
    『ふたりはいっしょ』の表紙
    ふたりはいっしょ
    未就学〜小2すこし長め
    あらすじを読む →
  3. 3

    ふたりはいつも

  4. 4

    ふたりはきょうも

当サイトで紹介している巻は、タイトルからあらすじ・対象の目安のページに移れます。ほかの巻も紹介してほしいときは本のリクエストへ。

読み終えたら、次の1冊

  • 『くまの子ウーフ』の表紙
    くまの子ウーフ

    短いおはなしを一つずつ読み切る楽しさはそのままに、くまの子ウーフが「どうして?」と考えこむ姿が描かれます。がまくんとかえるくんのやりとりにじんわりした子に。1冊の文章量は少しふえますが、ひとり読みの次の一歩にちょうどよい本です。

  • 車のいろは空のいろ(シリーズ)

    タクシー運転手の松井さんが出会う、ちょっとふしぎで心あたたまる短編集です。1話完結の読みやすさは同じで、文章は少し長く、漢字もふえます。静かでやさしいお話が好きになった子が、小学2〜4年生で進むのに向いています。

  • エルマーのぼうけん(シリーズ)

    短いお話の積み重ねから、章をたどって1冊でひとつの物語を読み切る本へ進むなら、このシリーズが定番です。小さな男の子がりゅうの子を助けに行く冒険で、章が短く挿絵も多いので、がまくんとかえるくんを楽しめた子なら無理なく読み進められます。

  • Frog and Toad(英語版)(シリーズ)

    日本語で何度も読んだ二人のお話を、今度は英語の原書で。内容を知っているので、短い英文でも場面を思い浮かべながら読めます。英語を習いはじめた子が「英語の本を1冊読めた」という自信をつけるのにぴったりです。

よくある質問

Q. 何歳から、何年生から読めますか?
1話が10ページ前後と短く、ほぼ見開きごとに絵があるので、読み聞かせなら年長さんから楽しめます。ひとり読みは小学1・2年生が目安です。ひらがなとかんたんな漢字で書かれているので、1冊を通して読むのがまだ大変な子も、まずは1話だけ自分で読んでみるところから始められます。
Q. 教科書の「おてがみ」はどの本に入っていますか?
小学2年生の国語の教科書にのっている「おてがみ」は、1冊目の『ふたりはともだち』に入っています。学校で読んで「ほかの話も読みたい」と言いだしたら、まずこの1冊を渡すと、同じ巻のほかの4話も続けて楽しめます。
Q. どの巻から読めばいいですか?
4冊とも1話ずつ完結する短いおはなしの集まりで、巻をまたいで続く話はないので、どこから読んでもかまいません。二人の性格や関係がいちばんわかりやすいのは1冊目の『ふたりはともだち』なので、はじめてならここから。気に入ったら『ふたりはいっしょ』『ふたりはいつも』『ふたりはきょうも』と刊行順に進むのが自然です。
Q. 英語の原書でも読めますか?
もとの英語版は、はじめて本を読む子のための初級読本(I Can Read)として書かれていて、短い文とくり返しの多い英語で書かれています。日本語版で話の流れを知っていれば、英語を習いはじめた小学生でも絵を手がかりに読み進められます。1冊目は『Frog and Toad Are Friends』で、日本語版と同じ5話が入っています。

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