英語のシリーズ
Percy Jackson and the Olympians
パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々
全5巻(完結) 本編5巻は2009年に完結。その後に書かれた続編 The Senior Year Adventures は2026年10月時点で2冊(2023年・2024年)で、3冊目は2027年の予定と伝えられています。別シリーズの The Heroes of Olympus なども数に入れていません。
文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/17
Percy Jackson and the Olympians は、アメリカの作家リック・リオーダンによるファンタジーのシリーズです。学校でトラブルばかり起こしてきた12歳のパーシーは、ある日、自分がギリシャ神話の神の息子「ハーフ」だと知らされます。神々の子どもたちが集まるキャンプ・ハーフブラッドを拠点に、仲間のアナベスやグローバーと、現代のアメリカ各地に現れる神話の怪物たちに立ち向かっていきます。
英語は、パーシーの一人称で語られるくだけた口語です。皮肉やジョークが多く、テンポよく読めますが、推定の語数は第1巻で8万語台と長編で、語彙は英検準1級程度が目安です。神や怪物、英雄の名前が次々に出てくるので、ギリシャ神話を知っているかどうかで読みやすさが大きく変わります。巻が進んでも文体はほぼ同じですが、物語は本編最終巻に向けて一つの大きな戦いへと進み、1冊ごとの山場も大きくなっていきます。
子どもが夢中になるのは、教科書で見るような神話の神々が、現代の街で人間くさく登場するおもしろさです。ディスレクシア(読み書きの困難)とADHDをかかえたパーシーが、その特徴を「ハーフ」ならではの力として受けとめていく姿は、学校になじめない思いをしたことのある子の心にも届きます。
日本の子には、先に子ども向けのギリシャ神話の本を読んでおくことをおすすめします。日本語版はほるぷ出版から出ているので、日本語で読んでから英語に挑戦する方法もあります。英語版はオーディオブックもあり、2023年からはドラマ化もされています。怪物との戦いの場面は多いものの、ユーモアが多く、こわさは控えめです。
読む順番のコツ
本編の5巻は一つの大きな物語になっているので、第1巻 The Lightning Thief から順番に読んでください。本編を読み終えたら、高校最後の年のパーシーを描く続編(The Chalice of the Gods ほか)へ進めます。作者は同じ世界を舞台にした別シリーズも書いているので、気に入ったらそちらに広げることもできます。
こんな子に
冒険ファンタジーが好きで、英語の長編を1冊読みきってみたい小学校高学年〜中学生に。神話や星座の名前にわくわくする子、学校でうまくいかない気持ちを知っている子にとくに向いています。
読む順番
刊行順。本編は全5巻で、6冊目以降は本編完結後に書かれた続編です。
- 1

- 2
The Sea of Monsters小4〜中学長編Englishあらすじを読む → - 3
The Titan's Curse
- 4
The Battle of the Labyrinth
- 5
The Last Olympian
本編の最終巻
- 6
The Chalice of the Gods
本編の後日談となる続編の1冊目
- 7
Wrath of the Triple Goddess
続編の2冊目
当サイトで紹介している巻は、タイトルからあらすじ・対象の目安のページに移れます。ほかの巻も紹介してほしいときは本のリクエストへ。
読み終えたら、次の1冊
- Harry Potter(英語の原書)(シリーズ)
特別な力をもつ子どもが仲間と悪に立ち向かう物語をもっと読みたい子に。パーシーより語りがていねいなイギリスの物語で、第4巻以降は1冊がパーシーの2倍以上の長さになるので、長編を読みとおす力をもう一段のばせます。
- Keeper of the Lost Cities(シリーズ)
自分が人間ではないと知った子どもが、新しい世界で居場所を見つけていく展開が好きだった子に。エルフの世界の学校生活と謎解きが続く長いシリーズで、1冊が500ページを超える厚さなので、たっぷり読みたい子に向いています。
- The Hunger Games(シリーズ)
一人称でテンポよく進む物語と、命がけの戦いのスリルが好きな中学生以上に。ユーモアの多いパーシーにくらべて重く、社会のしくみを考えさせる物語です。暴力の描写が多いので、大人が先に確かめてから渡してください。
よくある質問
- Q. 英語はどれくらいむずかしい?何年生から?
- 第1巻 The Lightning Thief は推定8万語台の長編で、英検2級〜準1級程度の語彙が目安です。文はパーシーのしゃべり言葉なので短めですが、スラングやジョークが多く、神話の固有名詞も次々に出てきます。英語の章のある本を何冊か読みきった小学校高学年〜中学生向けです。
- Q. 日本語版(邦訳)はありますか?
- 本編5巻は『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』(金原瑞人・小林みき訳)として、ほるぷ出版の単行本と、静山社ペガサス文庫(各巻上下の2分冊)で出ています。第1巻の邦題は『盗まれた雷撃』です。日本語で筋を知ってから原書を読むと、くだけた英語の言い回しも楽しめます。
- Q. ギリシャ神話を知らなくても楽しめますか?
- 知らなくても冒険物語として読めますが、知っていると楽しさが大きく変わります。ゼウスやポセイドン、メドゥーサなどが現代風に登場するので、子ども向けのギリシャ神話の本を1冊読んでおくと、名前が出てくるたびに「あの話だ」とわかり、英語で読むときの助けにもなります。
- Q. 続編やほかのシリーズはどの順で読む?
- 本編5巻のあとは、新しい仲間が加わる続編シリーズ The Heroes of Olympus(全5巻)へ進むのが定番です。高校最後の年のパーシーを描く The Chalice of the Gods と Wrath of the Triple Goddess は、本編の後日談として本編を読み終えてから。どれも本編の結末を知っている前提で書かれています。