英語のシリーズ
Pete the Cat
ねこのピート
作:Eric Litwin・James Dean・Kimberly Dean
文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/17
Pete the Cat は、画家ジェームズ・ディーンが描く青いねこのピートが主人公の英語絵本のシリーズです。ディーンが自分で出していたピートの絵に、歌い手でもあるエリック・リトワンが文をつけ、2008年に Pete the Cat: I Love My White Shoes が生まれました。2010年にHarperCollinsから出てから人気が広がり、リトワンとディーンのコンビで2012年までに4冊の絵本が作られています。4冊目までの文はリトワン、その後はジェームズ・ディーンと妻のキンバリー・ディーンが文と絵を手がけ、今では絵本、I Can Read の初級読本、ボードブックなど、数えきれないほどの本が出ています。
リトワン文の4冊の魅力は、なんといっても歌です。同じフレーズを何度もくり返し、途中で思いがけないことが起きても、ピートは泣かずに歌いつづけます。当サイトで紹介している I Love My White Shoes は色の名前とかんたんな動詞だけで読める、とても短い本で、作者が歌う音源も公開されています。メロディをつけて読むと、英語がはじめての子でもすぐにフレーズを口ずさむようになります。3冊目の Pete the Cat and His Four Groovy Buttons は、米国で初期読者向けの本に贈られるガイゼル賞のオナーに選ばれました。数の引き算が自然に出てくる一冊です。
ディーン夫妻の絵本は、気分が落ちこんだ日の過ごし方や友だちへの思いやりなど、子どもの気持ちを題材にしたものが多く、文はリトワン版より長めでストーリーで読ませるつくりです。I Can Read の My First シリーズのピートは、文字を読みはじめた子のひとり読みに向いています。日本語版は当サイトで紹介している『ねこのピート だいすきなしろいくつ』(ひさかたチャイルド)などが出ています。
どの本もこわい場面や悲しい場面はほとんどなく、失敗しても「まあいいか」と受けとめるピートの前向きさが全体に通っています。うまくいかないとすぐ泣いてしまう子に、責めずにそっと手渡せるシリーズです。
読む順番のコツ
順番に読む必要はありません。はじめてなら歌で覚えられる I Love My White Shoes から入り、気に入ったら同じリトワン文の Rocking in My School Shoes、Four Groovy Buttons へ。歌の本に慣れたら、ディーン夫妻のストーリー絵本や、ひとり読み用の I Can Read のピートへ進むと、同じ主人公のまま少しずつ長い英語に移っていけます。
こんな子に
英語の読み聞かせを始めたい未就学〜小学校低学年に。歌やくり返しが好きな子、失敗するとすぐ落ちこんでしまう子に。
読む順番
エリック・リトワン文の4冊(刊行順)と、その後のジェームズ&キンバリー・ディーンによる本から代表的なものを選んで載せています。シリーズ全体は非常に多いため、すべての巻は載せていません。
- 1
Pete the Cat: I Love My White Shoes文エリック・リトワン。色の名前をくり返す歌の絵本。邦題『ねこのピート だいすきなしろいくつ』
未就学〜小1はじめてEnglishあらすじを読む → - 2
Pete the Cat: Rocking in My School Shoes
文エリック・リトワン。学校の図書室や給食室をめぐる
- 3
Pete the Cat and His Four Groovy Buttons
文エリック・リトワン。ボタンの数で引き算も
- 4
Pete the Cat Saves Christmas
文エリック・リトワン。クリスマスのお話
- 5
Pete the Cat and His Magic Sunglasses
ジェームズ&キンバリー・ディーン作。不機嫌な朝の気分の変え方
- 6
Pete the Cat and the Missing Cupcakes
ジェームズ&キンバリー・ディーン作。なくなったカップケーキのなぞ
- 7
Pete the Cat and the Bad Banana
I Can Read の My First シリーズ。ひとり読みの入り口に
- 8
Pete the Cat: Pete at the Beach
I Can Read の My First シリーズ。海がこわいピートのお話
当サイトで紹介している巻は、タイトルからあらすじ・対象の目安のページに移れます。ほかの巻も紹介してほしいときは本のリクエストへ。
読み終えたら、次の1冊
- Elephant & Piggie(シリーズ)
ピートの歌で英語のくり返しに慣れたら、次は自分で読む英語へ。ぞうとぶたの会話だけで進むシリーズで、1冊300語ほど。ふき出しの短いせりふを親子で役を分けて読めるので、歌って楽しむ段階から、文字を目で追って読む段階へ自然に移れます。
The Cat in the Hatリズムにのって英語を読むのが好きになった子に。雨の日の家に帽子のねこがやってきて大さわぎになる、ドクター・スースの名作です。韻をふんだ文が続き、声に出すと楽しいのはピートと同じ。1冊1,600語ほどと長くなるので、はじめは大人と一緒に読むのがおすすめです。
- Henry and Mudge(シリーズ)
失敗しても前向きなピートが好きな子が、はじめての「お話の本」に進むなら。男の子と大きな犬のおだやかな毎日を、短い章で描くシリーズです。1冊500〜1,000語ほどで、絵本より文は多くなりますが、文は短く、どのページにも絵があります。
よくある質問
- Q. 全部で何冊ありますか?どれから読めばいい?
- 絵本、I Can Read の初級読本、ボードブック、季節のしかけ本などが今も次々に出ていて、決まった巻数はありません。はじめてなら、歌で覚えられるエリック・リトワン文の4冊、とくに1冊目の I Love My White Shoes から。気に入ったら Four Groovy Buttons、その次にディーン夫妻の絵本や I Can Read のピートへ、と進むと選びやすくなります。
- Q. 英語がはじめての子でも楽しめますか?
- I Love My White Shoes は1冊300語ほどで、色の名前と walking、singing などかんたんな動詞のくり返しが中心です。作者が歌う音源も公開されているので、英語を習う前の幼児でも、何度か聞くうちにフレーズを一緒に口ずさめるようになります。ひとり読みに進むなら、I Can Read の My First シリーズのピートが、英語を習いはじめて1年ほどの子に向いています。
- Q. 日本語版(邦訳)はありますか?
- 大友剛訳で、ひさかたチャイルドから「ねこのピート」のシリーズが出ています。『だいすきなしろいくつ』『だいすきなよっつのボタン』『はじめてのがっこう』『クリスマスをとどけよう』『ふしぎなマジックサングラス』などです。同じ本を日本語版と英語版で見くらべると、くり返しのフレーズがどう訳されているかも楽しめます。
- Q. リトワン文の本とディーン夫妻の本はどうちがいますか?
- リトワン文の4冊は、同じフレーズを歌のようにくり返す、リズムで読ませる絵本です。ディーン夫妻の本は、不機嫌な朝の気分の変え方や友だちへの思いやりなど、ピートの気持ちの動きをストーリーで描くものが多く、文も長めです。歌の本で英語の音に慣れてから、ストーリーの本に進むと無理がありません。