クリスマスや誕生日に贈りたい本|年齢別の9冊
選・文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/09/28
本のプレゼントは、贈ったその日だけでなく、読み返すたびに思い出してもらえる贈り物です。いっぽうで、年齢に合わない本や、すでに持っている定番を選んでしまう心配もあります。この特集では、年齢の低い順に、贈り物として手渡しやすい本を選びました。
選ぶときに考えたのは、「読んだあとに何かが始まる本かどうか」です。親子の遊びが生まれる、料理やごっこ遊びにつながる、長いシリーズの1冊目になる、大人になって読み返しても発見がある――そうした本は、包みを開けたあとも長く楽しんでもらえます。
ロングセラーの絵本は、すでに家にある場合もあります。気になるときは、同じ本の英語版を選ぶ、シリーズの続きを添えるといった工夫もできます。各コメントでは、読み聞かせのコツや、注意しておきたい場面にもふれています。
出産祝いやはじめての誕生日に。まだお話を追えない月齢でも、「かくれる、出てくる」という型だけで楽しめる赤ちゃん絵本です。背景がほとんど描かれず、動物の顔がくっきりしているので、ものを見る力が育ちはじめたばかりの赤ちゃんにも届きやすい画面です。読み終えたら大人の顔で「いないいないばあ」をして遊べるので、贈られた家族の毎日の遊びにそのままつながります。
あらすじ・対象の目安を見る1〜3歳ごろの子に。ページの穴を指でつついたり、幅の違うページをめくったりする仕掛けがあり、手で触れて遊べる絵本です。英語版は曜日と1〜5の数、果物の名前がくり返し出てくるやさしい英語なので、日本語版『はらぺこあおむし』をすでに持っている家庭への贈り物にも。2冊を読みくらべるという楽しみ方も一緒に届けられます。
あらすじ・対象の目安を見る3〜5歳ごろの、おままごとやお手伝いで台所に立ちたがる子に。大きなたまごを見つけ、その場で作って、みんなで食べるという流れがはっきりしていて、長いお話がまだ難しい年齢でも最後までついてこられます。読み終わったあとにホットケーキやカステラを一緒に作ると、本の世界がもう一度楽しめるので、材料や型を添えて贈るのも楽しいアイデアです。
あらすじ・対象の目安を見る未就学〜小2ごろの、お店やさんごっこが好きな子に。見開きいっぱいにならぶ、名前つきのさまざまなパンのページは、一つずつ指さして「どれを食べたい?」と話すだけで長く遊べます。森じゅうのからすが集まる場面は一羽ずつ描きこまれていて、読み聞かせのあとにひとりで絵さがしをする子も。何度も開いてもらえる、贈り物向きの絵本です。
あらすじ・対象の目安を見る年中〜小2ごろの子に。絵さがしや迷路をときながらお話が進むので、字をたくさん読めない年齢でも、手がかり探しなら大人より先に見つけてしまうことがあります。「おしり」と聞いただけで笑う時期の子なら、包みを開けた瞬間からつかみは十分。読みもの版のシリーズもあるので、気に入ったら次の贈り物にもつなげられます。
あらすじ・対象の目安を見る小3〜6年生向け。洋服だんすの毛皮のコートをかきわけると足もとが雪にかわり、雪の森に一本の街灯が立っている――冬の贈り物にぴったりの情景から始まる長編ファンタジーです。語り手が読者に話しかける文体なので、冬休みに家族で読み聞かせるのにも向きます。英語はやや古風で英検2級〜準1級程度が目安。日本語版は岩波書店『ナルニア国ものがたり』です。
あらすじ・対象の目安を見る小4〜中学生向け。7巻まで続く長編シリーズの1冊目で、1冊目は動く写真やふくろう便、組分けの帽子など、学校生活の楽しさが中心です。400ページを超える厚さも、「長い休みに読むもの」として贈るとちょうどよい手ごたえになります。巻が進むほど内容が暗く重くなるので、続きは子どもの成長に合わせて、次の誕生日やクリスマスに一冊ずつ手渡すのもすてきです。
あらすじ・対象の目安を見る小5〜中学生向け。絵本のような見た目で、作者自身の水彩の挿絵が文章と一体になった、手もとに置いておきたくなる本です。訪ねる星ごとに一人の大人が登場する章立てで、一章ずつ考えながら読めます。大人が読み返しても発見があるので、「いつかまた読んでね」というメッセージを添えて贈るのに向いています。王子さまが去る最後の場面は死を思わせ、悲しがる子もいます。
あらすじ・対象の目安を見る小6〜中学生の読書好きに。架空の獣の食べもの、育て方、弱り方まで理屈をもって書きこまれた長編ファンタジーで、生きものの飼育や観察が好きな子には特に手渡したい一冊です。『精霊の守り人』を読み終えた子なら、同じ作者の別の世界として喜ばれるでしょう。冒頭で母親が処刑される重い場面があるので、贈る相手の年齢と好みを考えて選んでください。
あらすじ・対象の目安を見る
贈る前に、各本のページの「こんな子におすすめ」と「おうちの方へ」の欄を一度のぞいてみてください。対象の目安や、こわい場面・悲しい場面の有無を確かめておくと、相手の家族にも安心して手渡せます。
本に一言メッセージを添えるなら、各本のページの「読んだあとに話したいこと」から問いを一つ借りて、「読んだら教えてね」と書いておくのもおすすめです。贈った本が、次に会ったときの会話のきっかけになります。








