ブックリンカー

英語のシリーズ

The Land of Stories

THE LAND OF STORIES(平凡社)

全6巻(完結) 本編6巻は2017年の Worlds Collide で完結。物語の国の昔話を集めた本やガイドブック、前日譚の別シリーズ A Tale of Magic... は数に入れていません。

作:Chris Colfer

文:ブックリンカー編集部 / 更新日:2026/10/17

The Land of Stories は、アメリカの俳優で作家のクリス・コルファーによる全6巻のファンタジーです。12歳のふたご、アレックスとコナーは、おばあちゃんにもらった古いおとぎ話の本から、シンデレラや白雪姫、赤ずきんたちが暮らす「物語の国」へ落ちてしまいます。そこは、おとぎ話の「めでたしめでたし」のあとも、登場人物たちが毎日を生きつづけている世界でした。

このシリーズのいちばんの楽しさは、よく知っているおとぎ話の主人公たちの「その後」に出会えることです。シンデレラは母親になり、赤ずきんは女王として国を治めています。悪役として知られる人物にも、悪役になった理由がある。そんな新しい見方で、昔話をもう一度楽しめます。

物語は1巻ごとにひと区切りつきながら、ふたごの家族の秘密や、物語の国をねらう敵との戦いが巻をまたいで続いていきます。巻が進むにつれてスケールは大きくなり、4巻以降は物語の国だけでなく、ほかの本の世界や、ふたごが暮らす現実の世界までが舞台になります。後半は大切な登場人物の死や戦いの場面もあり、少しずつ重くなっていきます。

英語は会話が多くユーモアもあるので、長さのわりに読み進めやすい文章です。ただし1冊が450〜550ページほどあり、語数も多いので、英検2級程度の力が目安です。日本語版は平凡社から全6巻が出ているので、日本語で先に筋を知ってから原書を読む、という組み合わせもできます。

読む順番のコツ

物語がつながっているので、1巻 The Wishing Spell から刊行順に読んでください。各巻のはじめに前の巻のできごとが少しふり返られますが、ふたごの家族の秘密や敵の正体は巻をまたいで明かされていくため、途中から読むと驚きが半減します。英語の量が多いので、日本語版(平凡社)と行き来しながら読むのもおすすめです。

こんな子に

小学校高学年〜中学生向け。英語は英検2級程度が目安です。おとぎ話が好きな子、長いシリーズにどっぷりつかりたい子、ふたごやきょうだいの物語が好きな子に。

読む順番

刊行順。本編全6巻で完結。ほかに外伝やガイドブック、前日譚のシリーズ A Tale of Magic... があります。

  1. 1
    『The Land of Stories: The Wishing Spell』の表紙
    The Wishing Spell

    2012年。ふたごが物語の国へ。日本語版『願いをかなえる呪文』

    小4〜中学長編English
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  2. 2
    『The Land of Stories: The Enchantress Returns』の表紙
    The Enchantress Returns

    2013年。日本語版『帰ってきた悪の魔女』

    小4〜中学長編English
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  3. 3
    『The Land of Stories: A Grimm Warning』の表紙
    A Grimm Warning

    2014年。日本語版『グリムの警告』

    小4〜中学長編English
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  4. 4
    『The Land of Stories: Beyond the Kingdoms』の表紙
    Beyond the Kingdoms

    2015年。ほかの本の世界へ。日本語版『仮面の男と悪の軍団』

    小4〜中学長編English
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  5. 5
    『The Land of Stories: An Author's Odyssey』の表紙
    An Author's Odyssey

    2016年。日本語版『コナーの四つの物語』

    小4〜中学長編English
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  6. 6
    『The Land of Stories: Worlds Collide』の表紙
    Worlds Collide

    2017年。最終巻。日本語版『魔法の扉がしまるとき』

    小4〜中学長編English
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当サイトで紹介している巻は、タイトルからあらすじ・対象の目安のページに移れます。ほかの巻も紹介してほしいときは本のリクエストへ。

読み終えたら、次の1冊

  • Percy Jackson and the Olympians(シリーズ)

    よく知っているお話の登場人物が、思いがけない姿で現れるおもしろさが好きだった子に。おとぎ話のかわりにギリシャ神話の神々や怪物が現代のアメリカに登場します。くだけた一人称の英語で、スラングやジョークが多いぶん一段手ごわくなります。

  • The Chronicles of Narnia(ナルニア国ものがたり)(シリーズ)

    本や扉を抜けて別の世界へ行く物語が好きな子に、その源流ともいえる古典を。1冊は The Land of Stories の半分ほどの長さですが、20世紀半ばのイギリス英語で古風な言い回しが多く、読みごたえがあります。岩波書店の日本語版と読みくらべるのもおすすめです。

  • Keeper of the Lost Cities(シリーズ)

    現実の世界と魔法の世界を行き来しながら、家族の秘密が少しずつ明かされていく物語が好きだった子に。エルフの世界を舞台にした長いシリーズで、1冊が500〜900ページ近くと厚めなので、長編を読みとおす力をさらにのばせます。

よくある質問

Q. 英語はどれくらい?何年英語を学んだ子向け?
会話が多く、ユーモアもあって読み進めやすい英語ですが、1冊が450〜550ページほどある長編です。英検2級程度が目安で、英語の章のある本を何冊か読みきった小学校高学年〜中学生向けです。シンデレラや赤ずきんなど知っているおとぎ話が下敷きなので、場面を想像しやすいのが助けになります。
Q. 日本語版(邦訳)はありますか?
平凡社から田内志文さんの訳で全6巻が出ています。第1巻は2018年の『願いをかなえる呪文』で、最終巻は『魔法の扉がしまるとき』です。日本語版で筋を知ってから原書を読むと、長い英語の本でも迷わずに進めます。
Q. 元のおとぎ話を知らなくても楽しめますか?
楽しめますが、知っているほど面白さが増すシリーズです。シンデレラ、白雪姫、赤ずきん、ジャックと豆の木、眠れる森の美女などの「その後」が描かれるので、グリム童話やペロー童話を子ども向けの本で読んでおくと、登場人物が出てくるたびに楽しめます。
Q. こわい場面や悲しい場面はありますか?
1・2巻は魔女や狼が出てくる程度で、こわさは控えめです。巻が進むと軍隊との戦いや、大切な登場人物が命を落とす場面があり、後半はかなりスケールの大きな戦いになります。ふたごの家族をめぐる悲しい事情も描かれるので、続きは子どもの様子を見ながら渡すと安心です。

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